思想
僕はどんな作品に対しても、以下の3つを重視しています。
1.その表現に意味はあるか
映画、ドラマ、漫画、アニメ、散文、音楽、写真......
作品には様々な表現形式がありますが、僕はまず
「この作品でその表現方法をする意味はあるか?」
に注意して作品を鑑賞します。
実写映画ならば、なぜ実写映画にしたのか?
アニメならば、なぜ漫画ではダメだったのか?
つまり、作品の内容にふさわしい表現方法を選んでいるかを重視します。
これは内容に関しても同じで、
この歌詞に、なぜこのメロディを乗せたのか?
ダークな雰囲気のドラマならば、なぜダークにする必要があったのか?
なども、同じように大切にして鑑賞します。
そうしないと、作品の表現形式の意味が薄れていくし、
不純な動機で作品が作られていくことになりかねないからです。
2.その作品から得るものはあるか
作品を鑑賞したからには、なにか得るものがないといけません。
その作品を鑑賞したとき、それまでの自分の世界観がガラッと変わる、
価値観が覆る、あらたな視点が持てる......
そういうものに、僕は心惹かれる傾向があります。
創作物の意義とは、受け手を「ゆるがす」ことであると考えているからです。
3.その表現に無理はないか
受け手が受け取るにはあまりに無理があるもの、例えば
抽象的すぎて理解できない歌詞
つじつまのあわない脚本
あまりに無理のある演出......
故意にやっているものを除き、そういうものは低く評価すると思います。